このHPでボイストレーニングの基本から発声、リズム、音程までわかりやすく学べます。 |

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喉頭は筒状の二つの軟骨が重なって出来ていて、声帯は喉頭の中を前から後ろに張られていて、前は上の甲状軟骨に、後ろは下の輪状軟骨についています。甲状軟骨についている部分、声帯前部の下にある筋肉が収縮することによって甲状軟骨が手前に回転します。そして輪状軟骨が後ろに倒れて固定されます。結果声帯は引っ張られ、張力が増し、音程が上がるのです。逆に甲状軟骨が後ろに回転し、輪状軟骨が前にたおれて回転すると、声帯の張力は失われて音程は低くなるのです。
多くの人は高音を出そうとするとき、喉仏(喉頭)を上げて出そうとしています。自分の喉仏に手をあてて、声を出した時どうなるか、どう変化するか確かめてみましょう。そしてもう一つ、物を飲み込んだとき喉頭がどうなるか鏡を見て確かめてください。舌のすぐ下まで上がるのがわかると思います。それは「引き上げ筋」と呼ばれる、物を飲み込むときに喉頭を引き上げ、喉頭蓋(こうとうがい)を閉める働きをする筋肉と、「収縮筋」と呼ばれる、食物が食道に正しく流れ込むように、咽頭の幅を狭める働きをする筋肉が作用しています。従ってそのように声を出した時、喉仏が上がる状態の発声は、喉頭自体の動きを抑制してしまいます。さらに咽頭の幅が狭まるので、共鳴する空間をなくしてしまうことになります。最近は高い音域の曲が多く、無理して力で高音を出そうとしている人が多くいます。高音は力を入れないと出ないイメージがあるため、そうなるとどうしても喉を締めて出してしまいます。実はまったく逆で出来るだけ喉をリラックスさせて喉頭を自由に動かせるだけの空間を作ってやることが大事です。CMの中で流れる楽曲の「歌」の部分が消えないように、どうしても高い音域で歌う事が求められた結果が「高音崇拝」を作った原因といえるのです。